季節別スーツの基本をおさえてオーダースーツを作ろう
本来ビジネススーツの色は季節を問わず、ダークネイビーまたはダークグレーに限ると いわれ、
それ以外の明るめの色や派手めなものはタウンスーツ扱いとなります。
これはスーツ選びの前提となるので覚えておきましょう。
その前提も考慮しつつ、オーダースーツを作る際には季節感を意識しましょう。
豊かな季節感に溢れたオーダースーツを着こなしている方はオシャレ上級者見えます。
春、夏、秋、そして冬とそれぞれのイメージが異なるので、そのイメージを知っておく事が季節別のオーダースーツを
作り上げる大切な手掛かりとなります。
スーツの知識とイメージの部分も踏まえて、各シーズンで着こなすオーダースーツの基本を紹介したいと思います。
【季節別オーダースーツの基本】 春(spring)
就職や進学など、新生活のイメージがつきものである春は萌え出る新緑の、淡くソフトな色のイメージが似合います。
そのため、ベージュ、シルバーグレー、ライトブルーなどの優しい色をオーダースーツに使うと良いでしょう。
季節別でスーツを作る際に考えておきたいのは、その季節にある自然の色を多少取り入れるということです。
桜や新緑の色味は堅いビジネスの場では使いづらいかもしれませんが、
デザインや服飾などの業界で働く方、または職場で特に問題のない方にはオススメです。
素材は合物と呼ばれる薄手のウーステッドが最適です。
【季節別オーダースーツの基本】 夏(summer)
夏、照りつける強烈な日差しと、黙っていても汗の滴るような高温多湿な日本の夏。
クールビズが提唱されていてもやっぱりスーツは暑苦しく見えてしまいます。
少しでも涼しげに見せたい夏のスーツにはネイビーなどの青系の色を使うと爽やかに着こなすことが出来ます。
青系のスーツは知的に見え、また、日本人の肌に最も合うと言われます。
事実、年配者から若者まで幅広く支持され、信頼感を与えるため、ビジネスマンにオススメです。
素材のオススメとしては、キッドモヘア20〜30%以上や、スーパー90’s〜120’sで、ウール80〜70%辺りの薄手のものです。
【季節別オーダースーツの基本】 秋(autumn)
気温が徐々に下がり始め枯葉が舞い始める秋は、夏の終わりと相まってそこはかとない哀愁を感じる季節。
そんな秋には落ち着きのあるブラウン系のオーダースーツを着こなしましょう。
また、カーキやモスグリーンも季節感に富んだ秋の色といえます。
色調のやや重い落ち着きのある色味を着こなすことで渋く風格を感じる大人を演出しましょう。
【季節別オーダースーツの基本】 冬(winter)
冬のイメージは雪や氷などの寒くて冷たいイメージです。
そんな冬には重厚で品格のあるチャコールグレー系、黒に近いミッドナイトブルー系、
ブラックなどの色を使ってオーダースーツを作りましょう。
雪景色の街並みでもアピールする存在感。
ネクタイには派手過ぎないワイン、エンヂ、クロームイエローといった暖色がオススメです。
【季節別オーダースーツの基本】 生地素材
季節に合った生地を使ってオーダースーツを作る事も大切な事です。
実用性の面でも大切ですが、真夏に冬に合う生地を使った装いをしている人がいたら見る側も暑苦しく
感じてしまいます。
春夏にはトロピカルやシアサッカー、タッサーなどの生地を使いましょう。
両方とも風通しが良いので涼しげに着こなすことが出来ます。
モヘア混やリネン混などの生地も夏に涼しいのでオススメです。
秋冬はやはりウールが定番です。
ウールの起毛された生地をスーツに使うと暖かそうに見えるだけでなく、事実、ウールの繊維に入り込んだ空気が暖かさを保ちます。
フランネルやサキソニー、ツイードなどのウールが秋冬には最適。
柔らかく肌触りの良いサキソニーとフランネルのトラウザーズと、手触りがやや硬く、ハードに使用できるツイードの
ジャケットとの組み合わせは抜群です。
ツイードのスーツはビジネスには向かないので、冬と言えばやはりフランネル素材のスーツの着用がオススメです。
ドレスコードを守って楽しく着こなしましょう。