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イギリスの狩猟帽「ディアストーカーハット」とは



スーツやシャツだけではなく、帽子のオーダーもオシャレな方にオススメです。

しかし、一口に帽子と言ってもその数は限りがありません。
一つ一つに歴史があり、それにしかない魅力が存在するもの。

オーダー帽子を作る前に帽子の種類について学んでおかなければなりません。

今回はイギリス発祥の男性用帽子の一種
「ディアストーカーハット」をご紹介します。


概要

1860年代にイギリスで生まれたディアストーカーハットは「鹿追い」というイギリスの伝統的スポーツハンティングの際に使用された帽子なので、「鹿撃ち帽」 とも呼ばれて親しまれていました。
狩猟用の帽子となるため、素材はツイードなどの頑丈な毛織物で作られることが多いです。

チェック柄を採用していることが多いのですが、これはカモフラージュの役割を果たします。

帽子の前後には深めのブリム(つば、庇)がついていますが、これは直射日光を防ぐためのもの。
側面についている防寒・防風用の耳当ては先端を結んで顎の下で固定することもできますし、
持ち上げて頭頂部で結ぶことも可能です。

一見するとキャップのようにも見えますが、実際は前後のブリムが側面でも繋がっているため、ハットに分類されます。
後ろにブリムがある帽子は珍しいのですが、こちらは前方のブリムとは目的が異なり、木の枝などで首を傷つけることを予防するために存在するもの。

どちらかというとオシャレではなく実用性を重視して作られているディアストーカーハット。
それでもイギリスでは非常に認知度が高い帽子です。
ディアストーカーハットが広く知られるようになったのはある探偵の存在が関係しています。


探偵の帽子


イギリスの作家、アーサー・コナン・ドイルの作品にシャーロック・ホームズシリーズがあることを皆さんもご存知ではないでしょうか。
世界で最も有名な探偵小説として知られていますが、この作品の主人公シャーロック・ホームズが好んでかぶっているのが、こちらのディアストーカーハット。
作中でディアストーカーハットについての明記はなされていません。

しかし、1891年に発表された「ボスコム渓谷の惨劇」でシドニー・パジェットが提供した挿絵からシャーロック・ホームズ=ディアストーカーハットとイメージされるように。

本来は鹿追い用の帽子であるため、シャーロック・ホームズが人気を高めた当時に都市で被ることは考えられません
でした。
しかし、気づけばパイプと虫眼鏡、そしてディアストーカーハットがシャーロック・ホームズを連想させるグッズとして扱われるようになっていきました。

日常的に見かけることは少ないかもしれませんが、インパクトは強く、印象に残りやすいことは間違いありません。
一通りの帽子は被ってきていて、一般的なハットでは満足できないという方にオススメです。




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