数ある選択肢の中から「自分に合ったパンツ」を選ぼう
スーツ選びというと、つい背広部分ばかりを重視してしまいがちですが、実は別名トラウザーズとも呼ばれているパンツ部分にも、多くの種類が存在しています。
しかし、プリート・前閉じ・ポケットなどそれぞれの部分に複数の種類があるため、全て挙げればキリがありません。
今回はその中から見た目に最も大きな影響を与える「パターンの種類」についてご紹介したいと思います。
トラウザーズには大きく分けて4つの基本パターンがあります。
トラウザーズにおける4つの基本パターン
1. ストレート
膝位置から裾幅までの数字が変わらず、ストンとキレイに落ちるストレートは最もオーソドックスな形をしたパターンです。
「ストーブパイプ」「パイプドステム」という同じ意味の呼び方もあり、ストーブパイプは「家から外に突き出したストーブパイプのように」。
パイプドステムは「タバコパイプの柄のように細く」という意味から名づけられたといわれています。
2. テーパード
膝から裾に向かって絞ったパターンをテーパードと呼びます。
ビジネスマンが着るスーツのパンツシルエットとしては最も多く使用されており、人の脚の形に合うように太ももから裾に向かってだんだん細くなっていくのが特徴となっています。
テーパードを細くしたものを「スリム・スラックス」、それがさらに細くなったものは「スーパースリム」と呼ばれています。
3. フレアーボトムス
ヒップから膝までは比較的ぴったりしていて、膝下から裾にかけてちょうどベル(鐘)のように広がったスラックスです。
その中でもヒップ下から広がったものは「セーラーパンツ」、極端に広いものは「エレファントベル」と呼ばれています。
1960年代後半から70年代にかけて大流行したパンツのシルエットで、当時は「パンタロン」と呼ばれていました。
女性の場合、フレアーボトムスはかかとの高い靴に合わせやすいこともあり、今でも一般的なパターンとして広く知られています。
しかし、男性達の間で現在スーツ用のパンツデザインとして選ばれることはほとんどないようです。
4. オックスフォードバックス調
バギーパンツの原型となった極端に太いシルエットをしたトラウザーズです。
1920年代にオックスフォード大学の学生が好んで身に着けていたことと、バック(袋)のような形をしていることからこの名前が付けられたといわれています。
特徴としては股上が深く作られており、広いウエストバンドが付けられていて、タックは1本から2本、ヒップから裾にかけては太いままです。
そして裾の折り返し部分は深くつけられています。
いかがでしょう、ラインだけでもこれだけの種類があると分かると、だんだんパンツ選びが楽しくなってきたのではないでしょうか?
組み合わせ次第で広がる可能性は無限大です。
ぜひオーダーメイドであなたに合ったパンツを選んでみてください。